美濃加茂に吹くモンゴルの風 〜わたしの町に馬頭琴がやってきた〜 2007年10月23日UP ●2007年10月18日〜10月20日 主催:岐阜県美濃加茂市・美濃加茂市教育委員会 ◆山の上ライブ: 10月18日 19:00〜20:20 (山の上コミュニティーセンター) ◆井深小ライブ: 10月19日 14:00〜15:10 (井深小学校体育館) ◆文化会館コンサート: 10月20日 14:00〜16:00 >みのかも文化の森のサイトへ >美濃加茂市文化会館のサイトへ >正眼寺のサイトへ |
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ホールを埋め尽くしたお客さま。途中でサランモルがスーテー茶を作ってお客様に味わっていただいた。 |
Yさんの司会と リポーさんの馬頭琴との絶妙な掛け合いでコンサートは進む。 |
今回の3日間にわたるビッグイベント…。 1日目は美濃加茂市の「山の上コミュニティーセンター 」での馬頭琴ライブで始まりました。 宵闇に包まれた建物には、子どもさんからおじいちゃん・おばあちゃんまで、予想を上回る大勢のお客様が次々と・・・ 19時開始。 板張りでとても雰囲気のよいホールにリポーさんの馬頭琴の音色が流れました。 コンサートの途中には、サランモルの作ったスーテー茶(モンゴルのお茶)をお客様に味わっていただきました。これは初めての試みで、サランモルにも勉強になりました。詳しく書くと「語るも涙」ですが省略…(^^;。 恐らく初めてスーテー茶を召し上がったお客さま、お味はいかがでしたか? その後は、恒例のデール(モンゴルの民族衣装)試着、馬頭琴の体験と続きました。 特に、お客様がデール姿で登場した時には大きな拍手と歓声で盛り上がりました! 山の上コミュニティセンターのホールは、この夜、モンゴルの草原にワープしたかのような熱気にあふれたのでした。 |
デール(モンゴルの民族衣装)の試着はいつも盛り上がります。真っ赤なデールがお似合いのお母さん。ご感想は? |
パパ、ママ、おじいちゃん(失礼)に子どもたち。モンゴルの家族の出来上がり〜。 |
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司会者Yさんの「帯はブスといいます」で大爆笑。お客様の前で、ブスを実際に巻いてみる。目が回りませんでしたか? |
今日の思い出に、パパとママに写真を撮ってもらう。 女の子も男の子もデールがピッタリ! |
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馬頭琴の体験コーナーでは、体験を希望される人の手が沢山上がって、困るほど。子どもさんたちが元気でうれしい! |
サランモルのメンバーのお手伝いでほんの少し馬頭琴を練習した後、もうリポーさんと合奏。よくできました〜♪。 |
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正眼寺(しょうげんじ)。 深い森の中に静かにたたずむ。世界各国から修行に訪れる人が絶えないという。 |
手洗い場(手と口を清める)の建物にも象などの彫刻が施されていて驚く。やっぱり仏教の起源はインドだったのだ! |
2日目 午前中は地元のボランティアの方の案内で、伊深町の見所を巡りました。 伊深町は美濃加茂市の西北部に広がる田園地帯で、由緒あるお寺「正眼寺」があるのです。 (注、しょうげんじと読みます) この井深の町では感激の出会いがありました。 案内をしてくださった地元のボランティアの方が佐野えんねさんの次女の方(佐野綾目さん)だったのです。そして、佐野さんのお宅にお邪魔し、えんねさんのお話をお聞きすることができたのです。 佐野綾目さん、ありがとうございました。(下の欄をご覧ください)。 おいしい昼食をいただいたあと、午後は井深小学校にて2回目のリポー馬頭琴コンサート。生徒さんと地域の皆さんに楽しんでいただきました。 とくに、「叙事曲 スーホの白い馬」では地元のKさんが語りを担当してくださいました。物語が進むに連れて、お客様からはため息が伝わってくるようでした。 Kさん、どうもありがとうございました。 ここでもデール試着と馬頭琴体験が盛り上がったことは言うまでもありません。 この日、16時半からは文化会館に移動して、リハーサル。 さらに夜には 文化の森アトリエ棟にで、交流会が催されました。 一連の催しに参加いただく地元の方との交流会が催されました。心楽しいひと時でした。 |
正眼寺の山門にて。右端はリポーさん。 このお寺には、プロ野球の王監督も座禅に来た事があるのだとか。 |
昼食を食べたお店の前で…。ランチは、見て美しく食べて美味しかった、みんな感激!。左から3人目が佐野綾目さん。 |
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叙事曲「スーホの白い馬」ではKさんが語りを担当して下さいました。迫真の語りにどきどきハラハラ…。 |
馬頭琴の音色に聴きいる地域の皆さん。お楽しみいただけましたか? |
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馬頭琴を初めて体験する生徒さん。でも大丈夫。サランモルのメンバーが優しく教えます。 |
デールを着てちょっと照れている生徒さん。 |
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校長先生にもデールを着ていただきました。 |
【突然ですが・・・佐野えんねさんについて】 1901年ドイツのケルン生まれ。1933年ドイツ語教師として来日。日本人の学者と結婚し、戦争中の疎開で1945年、偶然に美濃加茂市井深の里に引越した。 以来、半世紀をここで暮らした。和服を着、モンペを履いて農業にいそしむかたわら、大学などでドイツ語教師としても活躍し、地域の教育にも尽力した。日本人以上に日本人」と評されて人々に親しまれ、敬愛された。 1995年井深の自宅で93歳の人生を終えた。 著書に次のものがある。 『日本に住むと日本のくらし』 佐野えんね著 1988年 樹心社 『旅立つまでの旅―母がいたドイツ』 川端春枝著 1996年 お茶の水書房 (注:川端春枝さんはえんねさんの長女) |
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ステージの前半は生音で馬頭琴をお聴かせする。マイクなしでホールの最後尾まで豊かな響きが…。(曲によりピアノ伴奏もあり) |
シンセサイザーに加えて、ノートパソコンまで参加。つなぐコードの多さにビックリ。すごいハイテクなのです。 |
3日目 文化会館にて10:30よりリハーサル。 出演はリポーさんの他に高橋さん(ピアノ)と津田さん、あんどうさん(ともにシンセサイザー)。念入りに1曲づつ駄目押ししました。 コンサートの1曲目は、美濃加茂少年少女合唱団との共演による「スーホの白い馬」で、13時からそのリハーサルが行われました。 それまでのリハーサルでは真剣な顔だったリポーさんも、この時ばかりは嬉しそうにニコニコ。 さて、14時からはいよいよコンサート本番の始まり〜♪ 前半(第一部)は少年少女合唱団とリポーさんの共演で幕が上がりました。 子供さん達の歌声と、表情の素晴らしかったこと!! そのあとは、生音での馬頭琴。 あの、大きくもない馬頭琴の音色が、マイクを使わないでホールの隅々まで豊かに響き渡ったのでした。 休憩を挟んで、後半(第2部)はピアノ、シンセサイザーとのコラボレーションでした。 リポーさんの馬頭琴は、民族楽器でありながら高い音楽性と表現力を持っています。オーケストラともハイテクのコンピューターミュージックとも相性バッチリ。今回もその魅力を存分にお楽しみいただけたことと思います。 お越しいただいた大勢のお客様、いかがでしたでしょうか? タイトル通り、 モンゴルの風を感じていただけたなら、幸いです。 |
リポーさんも時には真剣な表情をするのです!?。 二胡を演奏する場面。 |
子ども好きのリポーさん、合唱団との共演で嬉しそう。しきりに「可愛いね」を連発! |
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少年少女合唱団のリハーサル風景。立ち位置から入退場の方法まで、入念に確認する。 |
曲目はリポー作曲「スーホの白い馬」。合唱団の皆さんは歌詞もバッチリと暗譜してくれていた。どうもありがとう。 |
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ホールの受付などを担当してくださったボランティアの皆様。モンゴル衣装で仕事にあたっていただきました。お世話になりました。ありがとうございました。 |
開場時間も近づいて、高まる緊張感…。そんな中、ボランティアの方が記念撮影していた。中央奥のおふたりは「文化の森」と文化会館のご担当の方。お世話になりました。 |
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13:30開場。お客様が次々と入場される。いよいよコンサートの始まり。 |
<hr />【後記】 今回の一連のイベントは、「みのかも文化の森」や「美濃加茂市文化会館」のご担当者をはじめ、地域の皆様の熱意とご協力で無事終えることが出来ました。とてもありがたく、嬉しいことでした。 もうひとつ嬉しかったのは、アメリカ・シアトルの大学に赴任して1ヶ月のリポーさんにまた会えたこと、そしてリポーさんがとても明るい表情だったことです。彼は、新天地での暮らしや出来事について楽しそうに話してくれました。これなら大丈夫…と私たちサランモルの皆はひと安心したのでした。 今回ほど地元の大勢の方達と触れ合うことのできた催しは、初めてです。泊まりで3日間にもわたったことも含めて、新鮮な経験でした。スーテー茶をお出しするのにちょっぴり苦労したことなど、終わってみれば、楽しい思い出です。 お世話になりました皆々さま、ほんとうにありがとうございました。 |
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