第1日目   >ツアー2日目へ       >トップページへ               ▲シリンゴロ草原の朝


この旅行記は、読んだ方が行った気になれるよう、時系列でなるべく詳しく書いています。文章が長すぎてくどいとお感じになったら、適当に読み飛ばして、写真だけでもご覧下さい

このツアーは正式には内モンゴル草原シリンホトウルルン体験2007・馬頭琴で癒す旅といいますが、長いので上記の表記としました。5日間のツアーを1日毎にまとめました。(4日目と5日目はひとつにまとめました)
一部の写真はYさんからお借りしました。Yさん、どうもありがとうございました。
もし何かお気づきの点やご感想などありましたらこちらにどうぞ。


筆者紹介:
2002年にリポーさんと馬頭琴に出会い、無謀にも馬頭琴を習い始める。モンゴルの草原に憧れを持っていたことにも気づく。以来リポー先生に馬頭琴を教わること5年。腕前は一向に進歩せず絶望的だが、熱意だけはまだ途切れることはない。サランモルの活動にも参加している。現在は黒1点!


第1日目 7月26日(木)

       セントレアから北京空港へ。北京空港からバスで張家口へ。
       張家口の豪華ホテル泊


いよいよ待ちに待ったツアーだ♪
 
セントレア国際線出発ロビーにて。赤い服の女性はリポーさんのマネージャーのYさん。

自宅を朝8時半に出て、JRと名鉄でセントレア空港へ。荷物は小さな旅行ケースとウェストポーチだけ。でも胸の中は旅への期待でいっぱいだ。

セントレアの朝日航空カウンターに11時到着。ツアー参加者は既にみなさんが集まっていた。一行は30名の大部隊。今回も添乗員は旅行社の I さんだ。気配りの人。この方なら安心だ。

旅行について注意を受けたあと搭乗手続きを済ませ、定刻より遅れて13:40、エアチャイナCA160便は離陸した。

この日、下界ではまずまずの天気だったはずだが、上空は雲が厚く、機内の窓から陸地は見えなかった。


スチュワーデスの娘さん、笑顔はまだまだ生きていない!?
ところで、スチュワーデスの中国の娘さんたち、前回(3年前)のツアーでも気になったのだが、機内サービスの時など、今回もまだまだ笑顔が少なく、愛想が悪いように感じた。見ていると、ニコッと微笑んでもよいような場面でも表情がかたいのだ。
来年は北京オリンピックの年。外国から大勢のお客様を迎えるというのに、大丈夫だろうか? はなはだ疑問だ。中国の人よ、もっと笑顔を!


2度目の中国! 北京の空は灰色だった。大丈夫か大気汚染対策!
3時間のフライトで北京空港着。
飛行機から降り立つと、北京空港の上空はどんよりとした灰色の空に覆われていた。これには驚いた。単なる曇り空でない。――モヤと言うのか、カスミと言うのか、大気汚染によるスモッグなのか。おそらく後者なのだろう。※1
とにかく視界がひじょうに悪かった。、太陽は出ていたが、モヤの彼方だった。
このモヤのような灰色の空には、北京どころか内モンゴルの草原に着くまで付きまとわれたのだった。


機体はボーイング737で客席は百数十席?。満席だった。


北京空港15:40着。お疲れさま。空はどんよりと。


大型バスで、いざ張家口へ!。ここで腕時計を現地時間に合わせ、1時間遅らせた。北京時間で時差は1時間。


バスから見た北京郊外の景色。(バスは北京のかなり北の郊外を走る。空はモヤがかかって見通しが悪い)


張家口に近づくとこんな水墨画の世界に。


車窓から見た万里の長城。霞んでよく見えない。しかしこんなものをよく造ったものだ!


途中のドライブインのようなところでトイレ休憩。中国のトイレ事情は…う〜む。なかなか慣れるのは大変だ(泣)。


料理が次々と出てくる。まだこれは途中の写真。美味いけれど食べられない。量が多すぎ。1/3あれば十分だよ〜!


楽しい自己紹介。
草原の彼方に沈む夕日を見たい、さえぎるもののない草原で夜空に輝く満天の星を見たいという方もいた。同感!

空港からはバスで今夜の宿泊地 張家口へ。車窓からの眺めが楽しみ♪
16:50、空港から大型バスに乗り、今夜の宿泊地へ向かう。北京から北西へ240km。河北省の張家口市である。※2

今回のツアーの楽しみのひとつが、このバスの旅だった。北京から内モンゴル自治区のシリンゴロ草原まで、途中で1泊してバスで行くのだ。
バスの車窓からはどんな眺めが広がっているのだろう?。北京の(漢民族の)都からモンゴル族の住むモンゴル草原までどのように風景・風土が移り変って行くのだろう?。それを自分の目で見届けたいのだ。

北京空港を出発したバスは拡張工事の進む空港を抜け、北京の市街地のかなり北側を通る。(空港は北京の中心部から東北方向およそ25kmのところにあるのだ。)
北京の都心は見られない。いささか残念。

走るのは高速道路だろうか、交差点や信号機など、全くない。道路わきにはポプラの並木が続き、その向こうには、工場や、畑や時にレンガ造りの民家が点在する。すれ違う車は大型トラックが多い。それも日本の大型トラックよりかなり長く大きい。それらが次から次と続いて来るのだ。経済発展の一端を垣間見る思いがした。


おお、万里の長城だ!
バスに同乗する現地ガイドは角さんという男性だ(右写真)。日本語が堪能だ。車中で、ガイドさんが両替をしてくれた。一人当たり1万円分を人民元に替えるのだ。1元がおよそ17円で、配られた封筒には585元入っていた。

バスで走ること、およそ1時間。水墨画で見るような山が迫ってきた頃、「万里の長城が見えますよ」のガイドさんの声。車内はどよめいた。車窓の右側、遠くの山の上に人工構造物らしきものが見え隠れする。そのうちハッキリわかるようになった。わあ、万里の長城だ〜。想像していたよりすごい。山の急斜面に張り付くように造られている。頂上にある望楼は小さな城のようにも見える。
万里の長城は、今日は横目で見るだけ。明日、張家口でゆっくり見学できるという。楽しみである。

 やっと張家口のホテルに到着。お疲れさま。
空港から3時間20分。いくつかの町を通り抜け、夕闇が迫るころ、張家口のホテルに着いた。8時過ぎだった。

なお、張家口の街の入り口では、工事中で道路が掘り返されていてテンヤワンヤ。車の通行に時間が掛かった。街中が工事中だ。来年(2008年)の北京オリンピックに向けての大改造中のなのだろう。


料理を楽しみつつ 自己紹介を。
9時過ぎ。ホテル内の食堂でツアー最初の夜の晩餐が始まった。

まず乾杯というわけで出てきたビール。これが、なんと冷やしてない。常温なのだ。中国ではよく常温で飲むという。軽いカルチャーショック!
でも、郷に入れば郷に従えというではないか。冷たくないビールも、まずい顔して飲むうち、けっこう飲めるようになったのには笑えてきた。

乾杯の後は、次々出てくる料理を楽しみつつ、自己紹介が始まった。


今回のツアーは定員いっぱいの30人が参加された。静岡を含む東海4県に在住で、若い女性から、中年おばさん(失礼)の8人グループ、団塊世代で定年を控えこれからの生き方を模索しているご夫婦、あるいはリタイア後の人生を楽しんでおられるご夫婦など、いろいろな方がいらっしゃった。

 
 
 張家口のホテルは国賓東升大酒店という。12階建てくらいだろうか。内装などかなり豪華な感じだ。 
 バスの長旅、お疲れさまでした 

見ず知らずの人がリポーさんのツアーをご縁にテーブルを囲む。これも出会い!
 
そして、リポーさんをよく知っている方、知らない方。モンゴルに行ったことのある方、ない方。参加した動機も、友達に誘われてよく知らないままついて来たという方から、昨年の内モンゴルツアーの取材記事(中日新聞に大きく載った)を見てぜひとも、と参加された方。あるいは昨年も来てまた来たくなったという筋金入りの娘さんまで、さまざまだった。

思えば、見ず知らずの人がリポーさんのツアーをご縁にひとつのテーブルに集い、心を通わせる。――なんと不思議なことか!

楽しいお話とあふれる笑顔・・・。張家口の夜はふけていったのだった。

  
<hr />※1
中国では急激な経済発展に伴う大気汚染が深刻だという。
旺盛な電力需要をまかなうための発電所が火力発電が主で、それも窒素酸化物などの除去装置が不完全なため、ひどい大気汚染を招いている。
重工業関連の工場や急増する自動車の排気ガスも影響している。その大気汚染は中国国内だけでなく、朝鮮半島や日本にまで影響を及ぼして、光化学スモッグや酸性雨の要因となっているといわれる。
とすると、北京オリンピックはスモッグの空の下で開催されるのか?。他人事ながら気になる



※2
日本読みでチョウカコウ。中国語ではチャンチャコウというらしい。市街地の人口は85万人ほど。
この街の周りを万里の長城が通っている。昔はこの街の北側(西を含む)は騎馬民族の跋扈するモンゴル草原だったのだ。



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